やっと離れた唇。
そのままあたしを抱きしめる優。

「必ず帰ってくるから、信じて待ってろ。」
「うん…。」

その時乗務員さんが申し訳なさそうに声をかけてきた。

「あの、もう…搭乗して頂いても…?」
「あ、すみません。」