ツーぅと涙が頬を伝う。

時計を確かめる。13:25。
飛行機は段々と向きを変え始めていた。


「間に合わなかった…。」

その場にへたり込んだあたしは流れる涙をほっといて、ただ目の前の光景を見つめていた。

あれに…優が乗ってるんだ。