その時、がたっと立ち上がった優。

そして、座ったままのあたしの後ろからそっと抱きしめてきた。

「ゆ…。」

「ごめん。…でも、それはできねぇよ。」
「な…んで…。」

あたしは背中に感じる温もりを離したくなかった。