最後くらい、好きなやつを幸せにしてやれないと男じゃない、と思って伝えた。 今日、優はNYに行くと。 案の定、状況が分からないような望。 パニック寸前の望に、俺は初めて大声を上げた。 その声にはっとした望は立ち上がる。 それでいいんだと微笑むと、泣きながら望も微笑んだ。