「もし晴兄が間に合わなくて、お前が男の子かばって怪我してたら、お前はその子のせいで怪我をしたって思うか?」

え…。

「そ、そんなこと思わないよ。あたしが勝手に助けたんだし、その子に怪我がなかったならそれで…。」

慌ててあたしがそう言うと、優が微笑む。

「だろ?」