「…ちょっと外歩かないか?」 あたしは優に促されて病院の中庭に出た。 流石に秋が近づいてきたからだろうか。 夕暮れに染まるオレンジ色の空と、少し肌寒い風が吹く。 「…自分が悪いって、お前は思ってるみたいだけどさ、考えて見ろよ。」 あたしの隣を歩きながら優が言う。