「…ありがと。」

あたしは急いで化粧室へ行き着替えた。
「着替え終わったか。」

部屋に戻ると、優がそう言って笑いかけてくれる。

「うん。」

胸が苦しい。今すぐ好きだと言いたい。

でもあたしはもう決めたから。何も言っちゃいけない。