「…み…ぞみ……望。」

「…え?」
どこからか名前を呼ばれてあたしは目を開ける。

いつの間にか、寝てしまっていたらしい。
目の前にはまだ目をつぶったままの晴兄。

手は握ったままだったみたいだ。
「望。」

もう一度呼ばれて振り向くと、優がいた。