その時だった。

「いやーっ!直人ー!」
悲痛な女性の声が響き渡る。

はっと振り返ると、道路に転がったボールを拾うために男の子が道路に飛び出したところだった。

しかも、後ろには大きなダンプが!!
「望っ!?」

晴兄が止めるのも聞かずにあたしは体が先に動いていた。