「ほら。」

手鏡の中に映るあたしの顔は、笑っているのに今にも泣きそうな顔だった。

「…っ。」
「の、望っ!!」

思わずかけ出したあたしを追って、真名がついてきた。

屋上まで来ると、あたしはその場にしゃがみ込む。