「んー。じゃあとりあえずゆっくり寝ときなさい。今日はあたし大学なんだけど、一人で大丈夫?なるべく早く帰ってくるから。」

お姉ちゃんがてきぱきと自分の準備をしながら言う。

「うん。大丈夫。」
「多分風邪だと思うけど…病院行けそうなら、行きなさいね。これ、保険証。」

そう言うと、お姉ちゃんはあたしのことを気にしつつ出かけていった。