「おはよう、望。」 お姉ちゃんがリビングから声をかけてきた。 「…おはよう。」 翌朝。なんだか体がやけに重く、気だるさが残りつつあたしは階段を降りる。 お母さんは見たところもういないみたいで、どうやら出勤したらしい。 「どうしたの?元気ないじゃん。」