「す、すみませんっ、えっと、神崎さん・・・でいいですか？」

「いや、謝らなくてもいいんだよ。りんちゃんみたいな若くて可愛い子におじ様なんて呼ばれたのが新鮮で、ちょっとびっくりしたんだ。」

おじ様・・・いや、神崎さんは、頭をちょっと掻きながら照れくさそうに言った。

「でも、神崎さんじゃ何だか仲良くなれそうもないよな～」

なんて腕組みしながら、今度は後ろの坂木さんに「どう思う？」なんて真剣に聞いていた。

・・・・・・どっちでもいいと思う

何だか埒が明かなそうなので、失礼を承知で言ってみた。

「あっくん」

「「え？」」

「あっくん・・・ってどうですか？私、仲良くなれそうです！」

「・・・・」
「いいんじゃないでしょうか？」

目を見開いて固まっているあっくんとは対照的に、坂木さんは賛成してくれた。

若干ニヤニヤしているのは見なかった事にする。