しどろもどろになりながら、大まかに事情を話した。・・・だっておじ様、かっこいいんだもん~~
目尻のしわだって魅力的に見える。

おじ様はしばらく考える素振りを見せると坂木さんに

「事務所に美貴を呼んでくれ」と言った。

10分ほどして車は静かに止まり、坂木さんがドアを開けてくれた。

綺麗なビルの一室に通されると高そうな応接セットのふかふかの椅子に掛けるように勧められた。

「りんちゃん、怪我がないって言ってもちゃんと診てもらわないと心配だから診察は受けてもらうからね。」

「え?」

「知り合いの医者に来てもらうように手配したよ。心配しなくても女医さんだし、ご家族には連絡しないからね」

「あ、はい。ありがとうございます」

しばらくすると、部屋のドアがノックされ綺麗なお姉さんが1人入ってきた。

「おじさん、久しぶりですね」

「急に呼び出して悪いな、美貴」

「いいえ~、大体は坂木に聞いてるけど・・・その子かしら?患者さんは」

綺麗なお姉さんは私を見てニコッと微笑んだ。