百合子先生から貰った花束を抱えながらポプラ通りを抜け、横断歩道で信号待ち。
「ん~いい香り~」
幸せな気分いっぱいで嬉しくなった。
「どこに飾ろうかな~」
視界の先に信号が青になったのを確認して、足を進めた。
キキッーー!!
「!!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。唯一感じたのは、周囲の「キャー」っていう悲鳴だった。
「大丈夫ですか?」
「怪我は?」
白い車から男の人が2人降りてきて言った。
「・・・・・」
「お嬢さん?」
「どこか痛いですか?」
その言葉にハッとした私は、首を横にぶんぶん振って大丈夫アピールをした。
「坂木、お嬢さんを病院へ。それからご家族へ連絡も頼む」
「はい」
「だめー!!」
病院という言葉を聞いてとっさに叫んでしまった。
交通事故にあったなんて実家に連絡されたら兄達を始めとした家族みんなに強制送還されてしまう。
「あ、あの、私大丈夫ですから」
尻餅をついてしまったから、立ち上がろうとしたが腰が抜けてしまったようで
「た、立てない…」
ボソッと言ったのにスーツを着たダンディなおじ様は慣れた手つきで私をお姫様抱っこした。
「ん~いい香り~」
幸せな気分いっぱいで嬉しくなった。
「どこに飾ろうかな~」
視界の先に信号が青になったのを確認して、足を進めた。
キキッーー!!
「!!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。唯一感じたのは、周囲の「キャー」っていう悲鳴だった。
「大丈夫ですか?」
「怪我は?」
白い車から男の人が2人降りてきて言った。
「・・・・・」
「お嬢さん?」
「どこか痛いですか?」
その言葉にハッとした私は、首を横にぶんぶん振って大丈夫アピールをした。
「坂木、お嬢さんを病院へ。それからご家族へ連絡も頼む」
「はい」
「だめー!!」
病院という言葉を聞いてとっさに叫んでしまった。
交通事故にあったなんて実家に連絡されたら兄達を始めとした家族みんなに強制送還されてしまう。
「あ、あの、私大丈夫ですから」
尻餅をついてしまったから、立ち上がろうとしたが腰が抜けてしまったようで
「た、立てない…」
ボソッと言ったのにスーツを着たダンディなおじ様は慣れた手つきで私をお姫様抱っこした。