誰もいない、シーンと静まり返った教室。


神田氷雅と二人きり…。



なんか、すごい緊張する…。



しばらくの沈黙のあと、神田氷雅が口を開いた。



「…で、返事は?」


真剣な表情…。

思わずドキッとしてしまった。


でも答えは決まっている。



「ごめんなさい…。あなたとは付き合えません…」


神田氷雅は表情をかえずに言った。



「なんで?」



「なんでって…。昨日会ったばかりであなたのことよく知らないし…」



すると、彼はニヤリと笑って言った。



「じゃあ、俺のこと教えてやるよ」



「え!?」



『どういうこと…?』そう言おうとしたら口を塞がれた。



………またキス…!!


振り払おうと腕に力を入れるが全くびくともしなかった。




それどころか、頭に手を回されてしまった。


戸惑っていたその時…。



「……んっ……っ!!…………」