私は…全てを諒に話した。
諒は私が相談すると何時も黙って聞いてくれる。特には何も言わず、うんうんと頷きながら…

『ひ…ひっく…。ありがとう諒。』
「別に何もしてねぇよ」
『諒に話すとスッキリするんだよね』
「てか…お前健太好きだったんだな…」
『うん…まぁね。小1から』
「えっ!?まじ」
『そんなに驚く??ww』
「全然気づかんかったし…」
『フフフ!!ww』
「そういうのもちゃんと俺に伝えろよ」
『今度からそうしますww』

気づけば8時だった。
家に来たのが5時だから3時間も話していた事になる。

『もう、8時?』
「早いな」
『じゃあ。おかあさんが心配するから帰るね?』
「おぅ。送るよ。」
『近いからいいのに…』
「いいからいいから」

『おじゃましました』
「もぅ、帰っちゃうの?」
『はい。おかあさんが心配しちゃうので』
「そうよね。じゃあねまたおいで?」
『はい!』

外はすっかり真っ暗。
もうすぐ、夏だけど梅雨が明けていないからだ
家までは近くて、すぐに諒と離れてしまう
いつもは別になんとも思ってなかった
けど、今日は離れたくない。
そうおもった。

「藍?ついたよ?」
『うん…今日はありがとう!』
「だから別に何もしてないって」
『聞いてくれるだけで嬉しいんだよ』
「そっかー?またなんかあれば来ればいい」
『え?来ていいの?』
「当たり前だろ?俺とお前の仲なんだから」
『わかった、また行く!』
「おぅ!じゃあな!」
『じゃあ!またね』

嬉しすぎた。
また行っていいんだって思うと、胸がドキドキしていた。
健太に朝話しかけられた時以上に…
でも私はまだわかっていなかった。
この時すでに諒の事が好きなんだと…