私はいつものように川沿いの土手を歩いて、登校していた。
「あいー!」
手を振りながらこっちに走ってきた、女の子は私の親友、佐倉華。
ロングの髪が似合う、モテる女の子だ。
『華!!』
私は田畑藍。華と同じ中学の同級生で中3。


「ところでさ…藍?」
『なあに?』
「まだ好きなの?木場くんのこと」
『う…うん』

木場健太。同い年の中3。
木場とは私が小1から好きな人。今年で9年目に突入した。

「吉川くんにすればいいのに…」
『諒はただの友達なの!!!』

吉川諒とは、私の幼なじみ。
違う中学に行ってしまったが、家が近くなのでよくあってはお話している。

「おはよう…」
『お…おはよ…う!!』
「あっ!木場くん!おはよう!」

びっくりした。いきなり後から挨拶するから。でも嬉しかった…!!!!

「ほら?藍!!!!朝の会始まるよ?」
『あ!ごめん。ぼーっとしてた!』

最近は悩みがある。
健太に彼女が居ると言う噂が流れてるのだ
私は嘘だと信じたい。
あいつに限って彼女ができるはずがない…

あの日までは……。


ある朝、華からメールが来てた。
「朝から嫌な話するんだけど…。木場くんってやっぱり彼女居るんだって。
その相手が舞美ちゃんなんだって。朝からごめんね?辛いだろうから、学校休んでもいいから!!  華」

エイプリルフールかとおもった。
信じられなかった。
そういえば最近、健太私に対して冷たくなっていた…。
私の気持ちは絶対知ってる。
やっと諦めれる!嬉しい事なんだ!
そうおもって。学校に行こうとした…
すると、机の写真が目についた。
健太と写っている写真だ。
その写真を見ると、涙が止まらなかった…
結局、その日は学校を休み。
一日中泣いた。
健太との思い出を思い出しながら……