次の日。





「はい」



彼は私に、チョコレートでコーティングされた何かを差し出した。






「四ノ宮くん……目…」


「小春ちゃんの眼帯と、お揃いだね」


「……」




私の右目には、眼帯がしてある。


昨日、彼に奪われたから。




そして今日、四ノ宮くんも右目に眼帯をしてた。



その理由はきっと……。






「それよりこれ、食べてよ」


「……何なの?これ」


「いいから、食べて。僕からの愛情、ちゃんと受け取ってね」





いらない、欲しくない。