「もういいよ。手錠も外してあげる」
目隠しが外された時には、もう兄の悲鳴は聞こえなくなってた。
手錠が外されて、手足が自由になった。
四ノ宮くんには赤い液体が付着してた。
「見て。あの下衆野郎は処分してあげたよ」
「っ……」
背中を押され、ベットの方へ。
ベットの上には、無残な姿になった兄がいた。
全身が刺し傷だらけ。
誰だか判別できないくらい、滅多刺しにされてる。
お腹も一部が避けて、内臓が出てる。
「っ…気持ち、悪いっ……」
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