なんだか悲しくなって、涙が出てきた。 わかってた。 兄に嫌われてる事は。 けど……悲しいよ……。 「……そうですか。わかりました、お兄さん」 一瞬、沈黙が流れた。 「あなたって、とんだ下衆野郎ですね。このゴミ虫が。お前が死ねよ」 次の瞬間。 兄の悲鳴が響き渡った。