「僕はキミを大事にする。絶対泣かせない。河瀬さんだけを愛するって、誓うよ」
やや、重く感じる愛の言葉。
重い。
なのに……何?
この、何ともいえない気持ちは。
「河瀬さん、何で泣いてるの?」
四ノ宮くんの指が、頬に触れた。
本当だ。
私、泣いてる……。
あぁ、そっか。
私……本当は嬉しいんだ。
こんな風にストレートに告白されて、内心では泣く程、嬉しくてたまらないんだ。
こんな疫病神の私を好きになってくれた。
私を見てくれた。
私に手を……差し伸べてくれた、唯一の人。
考えてみたら、学校でいつも私に声をかけてきてくれるのは四ノ宮くんだけだった。
「別に僕の事、好きじゃなくてもいい。付き合っていくうちに、好きになってくれたら嬉しいな」
真っ直ぐな……愛。
「僕と付き合おうよ。河瀬さん」
優しくて、
真っ直ぐに、
純粋に愛してくれてる彼。