肩を掴まれ、



―ドサッ




「え……」



ベットの上に押し倒された。





「……」


「し、四ノ宮くん…?」




無言で私を見つめる四ノ宮くん。




綺麗な整った顔。
吸い込まれそうな真っ直ぐな目。




頬が赤く染まり、
私はつい中毒になったみたいに、
彼の顔を見つめてしまった。





「そんなに見つめられたら、照れるな……」



ハッと我に返り、慌てて視線を逸らした。





「逸らさないで。もっと見つめて」


「…嫌」


「キミは、僕の……天使だよ」




ゾワッと、鳥肌が立った。





彼は正気なんだろうか?
もしくは、変わり者?






「やめて…。からかわないで…。違う、私は天使じゃない……」




どちらかといえば、悪魔。
それか……死神。




兄に何度か言われた事がある。
悪魔や死神。
時には、疫病神とも言われた。






私が天使なんて、筋違いだ。