休み時間まだ時間あるし…

(本でも読もっかな)

私は机の中から最近買った恋愛小説を取り出した。


私の横を誰かが通り立ち止まった。

「あっ!この小説知ってる!今めっちゃ話題のやつだよなっ」

すごく透き通った声………

えっ!!!?

頼君っ!!!!!?


ニコッ
頼君スマイルで私の前にいる。

「そっそうなのっ!話題作だから読んでみようと思って!」
今出せるだけの声で喋った……

「なんかめっちゃ面白そうな言い方だなっ!俺の姉貴も持ってたから借りて読んでみよっかなー。そうだ、どこまで読んだ?」


あああああ!頼君が!私に!話し掛けてくれてる!!!!?

「まっまだ十ページくらいだよっ」


「マジで!俺と競争しねえ?どっちが早く読めるか!」

(頼君ときょっ競争〜〜!?)

「えっ!」

「んで、早く読めた方は給食のデザートが倍で負けた方はデザートなしっ!どう?やってみない?」

(これは…………頼君と近付ける絶好のチャンス!!!このチャンス逃すかあああ!)

「やるっ!!!」

「じゃあキマリなっ」
ニコッ

頼君スマイル!!!!!!!

(あぁもぅどうしよう〜頼君の事で頭がいっぱいだよおぉ〜〜)

授業が頭に入らないかも………