百花Side
「百花ちゃん!!」
「せんぱっ」呆然としていたところを腕を引っ張られてどこかつれてかれる。
校舎裏の人気のない場所。
「ど、どうしたんですか?」
「さっきはごめん!」申し訳なさそうな子犬みたいな顔。
「えっ、用事があったなら仕方ないですよ…」
傷ついた顔を見せたくなくて下に顔を下ろす。
「いや、用事なんかないよ。ちょっとムカついたから」
「えっ、私何かしましたか?!」
ど、どうしよう。
「百花ちゃんモテるし可愛いし、あいつが好きなんだろ?でもさ、
渡せないよ。」
ん???
「あいつって誰です???」
「百花ちゃんの仲良い男の子。」
???
「あ!康太は夕風、私の親友の彼氏ですよ?」
皆さんにも内緒にしてました!
「は?!俺そんな勘違いしてたのか?!恥ずかしいー」その場にしゃがんで
顔を隠す。
「先輩?」
「こっち来るなよー」ちょっとだけ動く。
「先輩可愛いです!!」思い切り抱き着いたら先輩がびっくりして顔を上げた
「わっ」また隠す。
「先輩顔真っ赤~」からかっていると
「百花ちゃん、あんまり俺の事からかわないで。」と言ってキスされた
「えっえっ?」
「ふっ、百花も真っ赤。」意地悪く笑う。
「せんぱっせんぱっ」混乱する
「なに?なんて言ってるかわかんないよ?」
「先輩って意地悪なのですか?!」
「さあ?俺の事からかったからお返し♪」そんな嬉しそうに笑われると
こっちまで嬉しくなるよ。

こんな意地悪な先輩にめも一目惚れしてしまったのでした。