「あ!居た。君ちょっと来て」先輩だ。
「な、なんですか?」
「さっきはごめんね。やな思いしたでしょ?おわびに帰り付き合ってくれないかな?良かったらね?なんかおごるよ。」頭をかきながら私の顔を伺う。
「はい!」やったー!先輩とー!顔がにやけちゃうよ。

「百花やったね!じゃあ、私は帰るよ。」さっき泣いてた事はきにしないで
私に気を使ってくれてる。
ピンポン。あ、夕風からライン?
゙あとで報告してね゙
夕風は大事な親友!!
「いこっか。」
ぎこちなくて、話題がない。
隣に先輩が居るよー。どうしたらいいんだろう。
「あ!君なんて名前なの?」
「柊百花です。」
「百花ちゃんか、可愛いね!」
先輩に可愛いって言われた!
顔がにやけるー。
「どうした?!気分悪い?!」した向いてた私の顔を覗く
「ひゃっ!」真っ赤な顔見られた。
「ご、ごめん!」ぱっと顔を背ける
2分くらい立ち止まっていた。
すると先輩はどこかに歩いて行ってしまった。
帰っちゃったのかな。
そうだよね、ろくに会話もないし。

「百花ちゃん!はい。」持ってたのはソフトクリーム。
「な、なんで!」ボロボロ涙が落ちて来る。
「えっ、アイス嫌いだった?ごめん」しょぼくれている
「ちっ違います!私が恥ずかしくて素っ気なくしたから帰っちゃったのかと」
「こんな可愛い子置いてくわけないだろ?!」ちょっとだけ怒った先輩
初めて見た。
「ご、ごめんなさい。」
「いいから!溶けちゃうから食べよ。」照れながら嬉しそうに微笑む先輩
可愛いなぁ。
「可愛いの?!照れちゃうな」
「えっ、声に出てましたか?!」
「うん。でも、間違ってるよ。可愛いのは百花ちゃんだよ。アイス一つで
子供みたいに嬉しそうに食べて。男からしたら好意向けられてるんじゃ
ないかって勘違いするよ?俺もちょっと勘違いしそうになった。」
真っ赤な顔を隠すように手で顔を覆う。
えっ、先輩は勘違いじゃないのに。
素直に言えたらな。