全てが夏先輩を飾っていた。






「あ……え、と、その…す、すみません、待たせちゃって」


私は慌てたように言葉を紡いだ。



だって…言えるわけ無いじゃん。



見蕩れてた…なんて。



「あはは、慌てちゃって可愛いっ」



行こっか…



そう、微笑みながら呟く先輩の頬が赤いのは



きっと、オレンジ色の夕陽のせい…