あまりにも整った顔をしていたので、私は思わずガン見してしまった。
「えと、僕の顔になんかついてる?」
その言葉にハッと我にかえった。
「あ、えと、何でもないです、すいません」
消え入りそうな声でそういうと、お礼もいわず走ってその場から逃げてしまった。