「亜美ちゃんわざわざ東京まで出てきたの?」
「うん、蒼君に会いたかったから」
何それ。
亜美は蒼の腕に自分の腕を回す。
あたしの胸がズキンとする。
「ねぇ、蒼君?
今日久しぶりにオールしない?
東京にあたしの男友達もいてさぁ。
唯のこと可愛いって言ってたよ?」
え?
亜美、何言ってんの?
あたしは訳のわからない亜美をジッと見る。
蒼も口をぎゅっと結んで亜美を見ていた。
「蒼君がこのまま唯のこと大切にしなかったら、唯、別の男の子に紹介しちゃうかも」
「ちょっと、亜美!?」
あたしは思わず亜美に駆け寄り、蒼から亜美を剥がした。
亜美、冗談にもほどがあるよ!
あたしは今の関係でも満足なの!
蒼と一緒に笑っていられるのが一番幸せなの!!