私は、理人さんと別れて
家に帰った

ガチャ
「ただいまー」

あれ?誰もいないのかな?
でもお母さんの靴あるし...

「お母さん
いないのー?」

「ああ
おかえり」

なんかお母さん素っ気ない?

「どうしたの?
お母さん
具合悪い?」

そう言ってお母さんの肩に手を置こう
とすると

パシッ

「え...?」

お母さんが私を睨みながら
手を払いのけた

「お母さんの邪魔をする気?
なんでお母さんの幸せを
取ろうとするの?
理人に惚れたんでしょ」

「ちょっと待って
何のこと?
私お母さんの幸せの邪魔なんかしてない
それに惚れてもないよ
だってわ「言い訳なんか聞きたくない」

お母さんは私の言葉を遮って言った

「嘘なんか聞きたくない
今日だって2人で会ってたじゃない
理人が呼ぶわけないだから
あなたがたぶらかしてるんでしょ

もういいじゃない
幸せになっても
散々あなたのことで
苦しんだんだから
いい加減解放して」

壊れそうだった
私自身が

お母さんがそんなに
私のことで苦しんでいるなんて
思ってもみなかったから

心が痛むのを無視して
お母さんの誤解を解こうとした