ある日曜日
私は、駅の近くにある
カフェにいた
「ごめん
空ちゃん
遅くなって」
「いえ、大丈夫です
私もさっき来たところですから
ところで話って何ですか?
理人さん」
私の目の前にいる
28歳にして会社の社長になった
相澤 理人 (あいざわ りひと)さんは
お母さんの再婚相手
とってもかっこよくて
眼鏡がよく似合う知的な男性だ
「突然呼び出してごめんね
やっぱり家族になるんだから
明美さんなしで気軽に言いたいこと
言ってもらおうと思って」
ちなみに、
お母さんの名前は明美(あけみ)である
「わざわざありがとうございます
でも、大丈夫です
母が幸せなら私はいいんです
母は今まで、とっても辛かった
と思うんです
女手一つで私をここまで育てて
正直、私と言う存在が
母の女って言う部分を邪魔してる
んじゃないかなーって
思ってたんです
だから、母が理人さんと
結婚するって聞いて
すっごく嬉しかったんです
これから、母をよろしくお願いします」