私の名前は北山 夏希。

野々村女子学園の3年生‼︎‼︎

幼稚園からの一貫校で、

私は幼稚園の頃から通ってる。

だから男の子とは一切の接触がない…

そろそろ彼氏が欲しい年頃なのに…

どこに行っても女の子だらけ!

もういっそのこと女の子と付き合っちゃ

おうかな♪…なんてね(笑)

はぁ、いい出会いないかな〜





そんな土曜日


私は幼稚園の頃からの親友、


美咲の家に遊びにいった。


『あーお腹すいたっ!なんか買いにいこーよ!夏希!』


私もちょうどお腹すいてたんだ!

『うんっ、いこ!』

私達は近くのコンビニまで

買い物にいった。


その帰り道━━━━━


『お菓子買いすぎたなー』

はぁ、お菓子買いすぎっちゃった…

『またー?ばかじゃないのー?』

そう、私はいつも買いすぎてしまう。

そしていつも美咲に笑われるのだ。


そんな時、私達の後ろから

笑い声が聞こえた。

『はははっ!バカだろお前!』


振り返ってみると、近くの中学校、


桜ヶ丘中学のジャージを着た男子集団

だった。


ソックス履いてるからサッカー部かな?


にしても中学生はまだかわいいなー。


なんて久々の男子に目を輝かせてると、


『お、JKじゃん!』


なんですって⁉︎

近頃の中学生は、先輩に対してなんて

態度を…!

『お、まじじゃん
しかもなかなかかわいー』

くっ…!

『はははっ!夏希、中学生になめられ
てるねー』

なんで私だけそんなにバカにされるのよ!

私達を追い抜かして行くその

サッカー部集団を睨んだ。

『怖いってー夏希ー』

『いつまでもうるさいよ!』

まだ笑っている美咲…

なんで美咲はなにも言われないの!


中学生め…!


すると後ろからまた声が…

『おーい!待てよー!』


むっ、また中学生…!


『またバカにされるんじゃない⁉︎』

『うるさーいっ!』

でもその中学生は

私達に目もくれず駆け抜けていった。


あ、いい匂い…



『ねぇ、今の子カッコ良くなかった⁉︎』


『たしかに…しかもいい匂い…』

頭からあの子の横顔が離れない。

カッコよかったなー。

『え、夏希、もしかして…
好きになっちゃった?』


ニヤニヤしながら聞くな!

『なわけないじゃん!
中学生なんか大嫌いだよ!』


『だよね〜』

おいっ、笑うなよ!


そして次の日。

今日は夏希と遊びにいくんだ!

ここら辺には一つしかない

ゲームセンター、サンゲーム。

略してサンゲー。

電車で5分もかからない。

『久々だねーサンゲー』

『うん、そだねっ』

今日の私はおかしい…

美咲が話かけてきてもあまり頭に

入ってこない。


昨日の中学生カッコよかったなー。

名前なんていうんだろうなぁ、、


って私!中学生なんてゴミなのに!

あんな中坊のことなんて考えちゃだめ!

『もー夏希ー!
今日おかしいよー?どーしたの!
まさか昨日の中学生のこと…』

『な、な、ま、まさかっ!』

え、なんで動揺しちゃってんの⁉︎

勘違いされちゃうじゃん!


『まじで一目惚れ?』

なんてニヤニヤしながら聞いてくる。

『ち、ちがうって!』

『ふーん?』

中坊なんて好きになるわけないじゃん!


美咲に問い詰められてるうちに

駅についた。

『よし夏希プリとろーよ!』

『いいよっ♪』


プリを撮っている最中も

私の頭の中はあの子でいっぱいだった。


『このプリ機写り悪いねー』

でたでた、美咲の愚痴タイム!

『愚痴タイムスタートー!』

『もう言わないしっ!』

ふふっ、やっぱり美咲おもしろいな。


『さ、次なにする?』


サンゲーの中を歩き回っていると

『あっ、あの子!昨日の子じゃない⁉︎』

美咲が指差した先を見ると…


昨日のあの子がいた。

やっぱりカッコいいな…

今日は3人で来てるのかな?

なんか1人だけ雰囲気ちがうなー。

『ほら、やっぱり好きなんじゃないの?』

『ち、ちがうって!』


『LINEでも聞いときなよー』

『いいってば!』


でもほしいな、あの子のLINE。

してみたいなー。

なんて考えてると、

『こっち来たよ⁉︎』

ほ、ほんとだ!

まさか私に喋りかけに…⁉︎


あの子は私達の横を通り過ぎて

自販機でジュースを買って友達のもとに

戻っていった。

だよね…私に喋りかけるわけないよね…


はぁやっぱり好きなのかな、あの子のこと


『美咲ー、私やっぱり好きかも』


『応援するよ夏希!
ほらさっそくLINEの連絡先!』


『いやそれはさすがに…』


私だってほしいけど…

いきなりLINEしようなんて言えないよ…


『ほらー、早くしないから
帰っちゃったー。』


あ、ほんとだ…


もうちょっと眺めてたかっな…


って、あれ?

『ねぇ美咲、あのジュースって
さっきあの子が買ってたジュースじゃない?』

『ほんとだ!
よし、届けにいくよ!』


よし、そのついでにLINEを!

『うん!!』

あの子達はサンゲーを出るところだった


『ちょっと君ー!』

美咲が声をかけた。

いや、大胆すぎでしょ…!

『ほら夏希!』

『あ、ジュース…忘れてたよ?』


中学生はキョトンとしている。

うふふ、かわいいなー。

『ユサ、お前のじゃねえ?』

ユサっていうんだ。

『あ、まじだ。』

ユサ君がこっちに来た。

『はい、どーぞ♪』


『あ、ありがとうございます…』


人見知りなのかな?

私の目をチラッとみてすぐに逸らした。


帰ろうとした中学生を、

『あ、ねえねえ君!
LINEしてる?』


もうっ、美咲っ!

いきなり聞いたら怪しまれるでしょ!

『あ、はい』

ユサ君は答える。

『私さ、友達増やしたいんだよね!
よかったら連絡先くれない?』


さすが美咲、慣れてるなー。

中学生達は顔を見合わせている。

『…別にいいですよ』


『やった、じゃあQRコードで♪』


そして連絡先を手に入れた美咲は、

『ありがとねっ!
あ、名前は?』


『あーっと、山口ユサっす』


『わかった!ありがとねユサ君♪』


『…』


中学生達がユサ君を見てニヤニヤしている。

『じゃ、さようなら…』


『うん、LINEするね!』


頭を下げてユサ君は去っていった。

『ゲットー!』

『私にもちょうだい!』


『えー、しょうがないなー』


『やった、ありがと♪』


『はいはい。そのかわり、きちんと
ものにしなさいよ!』

『うん、もちろんっ』


ふふふ、絶対私のものにしてあげる♪


顔はかっこいいけど中身はかわいいなー

人見知りなんて…かわいすぎっ!


よし、夜にでもLINEしてみようっと。


そしてその夜。

《今日サンゲーで会ったね!
夏希っていいます。よろしくね(*^_^*)》


と送った。

返信くるかな…くるよね!

待ち続けて15分後…


ポキポキッ


はっ、きたっ!

《よろしくお願いします笑》


かっわいー///

あーもう、かわいすぎ!

写メほしいなっ!よし。


《うんよろしくね♪
あ、写メかプリちょーだい!》

2分後…

《あ、真ん中です笑》

今日撮ったであろうプリが送られてきた


やっぱりズバ抜けてかっこいい…!

《ありがと♪》

3分後…

《はい!笑
じゃ、もう寝ます!笑》


寝るの早いなぁ…まだ10時なのに…。


《うん、おやすみー♪》


1分後…


《はい、おやすみなさい笑》


はうっ、おやすみなさいなんて…

キュン死しちゃう…

そのまま私は眠りに落ちた。