杏奈「なんでそんなこと…」
翔太「ちょっと気になったから。」
杏奈「いや…好きじゃないです。」
翔太「ふぅーん。」
杏奈「な…なにか?」
翔太「いやー別に?」
杏奈「そうですか…
私もう行きますね。」

私はそう言って教室から出ようとした。

翔太「ちょっと待って。」
杏奈「…なんですか?」
翔太「ほんとに流星のこと好きじゃない
の?」
杏奈「だから言ってるじゃないですか。
好きじゃないですよ。」
翔太「…俺は杏奈ちゃんにぴったりの王子
様が現れたと思ったんだけどなぁ。」
杏奈「…は?」

何言ってるのこの人…。

翔太「だから、好きだと気づいたら自分
のものってこと。」
杏奈「…はぁ…」

分かりやすいように言ってくれたんだと思うけど…わからない…

杏奈「…なんかありがとうございます。
それじゃ。」

私は一応お礼を言って教室を後にした。