だから、いつも仲良いのに、父さんに当たったりして…



凄く悔しかった。


なにも知らない人に、そんなわけのわからない事を言われて。


俺は列記とした、父さんと母さんの子だ。

きっと母さんだってそう言ってくれる。

間違いなんてない。


だけどそんな風に言われるのはやっぱり辛くて、喉の奥がキツく締まる。

鼻にツンとした痛みを必死で堪えながら、俺はその叔母さんたちを睨んだ。


俺の視線に気付いた叔母さんたちは、焦るように笑って、そそくさとどこかえ行ってしまった。


逃げるのだけは早いんだな…