本当に大樹は私のことなんでもわかっちゃうんだね。
あ、でも今日のはちょっとあからさまだったかな...

「ううん。なんもないよ?」

大樹にこのこと言っちゃったら...
好きってバレちゃう...

「なんでうそつくの?なんもなかったら...そんな顔しねえだろ」

そういうと大樹は私の顔をそっと撫でる。
中1のとき、私より小さかった背はあっという間に私を抜いていて...
そして、今日の大樹はすごく大人に見えた。

「大...樹?」


「俺...瑞穂のこと...す...」


コンコンコン...