ーー朝の日差しが差し込む。

少しカーテンが開いていたようだ。

時計を見るといつもより少し早い起床時間。

珍しく寝起きが良い。

このまま起きようかとも思ったが

起き上がれない。

「…。重い…。」

なぜなら彼がぎゅっとあたしを抱き締めている。

足まで絡ませて。

足の絡んでいる部分がお腹に乗っかって

あたし的に大変苦しい。重い。


でも。

その重ささえ彼を感じる材料になってしまうあたしは重症だろうか。

気持ち良さそうにすやすやと寝息をたてている。

一晩中腕枕して痺れないんだろうか。