「失礼します。」

保健室の扉を開けると先生は、不在だった。


奥のベッドの所はカーテンが閉まっており
恐る恐る覗いた。


大上さんが寝ていた。


『大丈夫かな?』


覗きこむと


『!』


布団の隙間から、腕が伸びてきて、ベッドに
引っ張られた。


訳が分からなくなっていると、気付いたら、
私が、仰向けになって、大上さんが、私に
跨がるような体勢になっていた。


逃げそうとすると、私の両手を頭の方へ持って
いき、大上さんの片方の手で抑えられていた。


振りほどこうにも、全然動かない。


「ちょっ、ちょっと、やめて下さ、あっ!」


話し終える前に、唇が、大上さんの唇に
塞がれる。