【BAR:酔いどれ】


少し、 古びた、木で 出来ている

看板を マスターは 黙って見つめた。


開店は お昼の 12時。


回想 −−−−−−−−−−−−−−−−−


30代の 若かりしころの
マスターは そこにいた。

恋人とは、デートの
待ち合わせを している。

と、ひとりの綺麗な 女性が


歳は 25くらいで 長い、黒髪の女性が

青 信号で 渡っていると いうのに

一台の トラックに 弾き飛ばされて

紅い、血を 流した。



それは、マスターの恋人、亜由音。


一瞬に、始まり、一瞬の
出来事 だった。