すっかり、気力を
取り戻せた、わたしは

桜の花びらこと


篝 真人

【かがり まさと 】に

大人としての、お礼を 言った。



「カルーア ミルクも

うまいもんだな」



「チェリー ブラッサムは

甘いのね…」



「チェリー ブラッサム
どうも 不評らしくてね

メニューから、外されるんだ…。

ざんねんだよ 」



「ぇ?」



ショックだった。


貴方の 薫り が
消えてしまうようで



桜の花びらは 時間が
経つと、色褪せていく。


そうしては……。


いつのまにか、消えている。