「あ、ちょっと待って…森の中は仲間の猟師がいるから、危ないと思うよ…送って行こうか?」

「え、いいんですか?お優しいんですね…猟師、向いてないんじゃないですか?」

「ほっといてよ…森の外まででいい?」

「ありがとうございます…よろしくお願いします、猟師さん」

「じゃあ、行こうか…ところで、お使いってどんな…?」

猟師と兎は、森の中を並んで歩きはじめた。

そして、いろいろな話をしているうちに猟師と兎は、どんどん仲良くなっていった。



しばらく森の中を歩いていると、近くで犬のほえる声と銃声が鳴り響いた。

兎がその音に驚いて、やみくもに走り出してしまうと、思わず猟師もその後を追いかけた。

すると突然、兎の姿が目の前で消えたかと思うと、猟師は大きな穴に落ちてしまったのだった…