タンスの中を開けると一回も着てない真新しい制服があって、私はそれを手に取った。



「はぁー」




私は制服を見ながら溜息をついた。




最近の私は柊に振り回されっぱなしだ。




柊に会わなかったら学校にも行かなくてよかったのに…




でも柊にあったからこそ私は少し変われたのかもしれない。




柊に会わなかったら学校に行くなんて考えもしなかっただろう。





(私変われてるのかな……?)





そんなことを考えながら制服に着替えると私は部屋をでた。




下では呑気に柊が朝ごはんを食べていた。




「な、なに普通に朝ごはんたべてんの!?」




柊は食パンを食わえながら振り向いた。




「あー遥香!制服似合ってるじゃん!可愛い~」




「遥香も学校に行く日が来たのね……」



お母さんも鼻水をすすりながらいった。





「あーもううるさい!さっさと行くぞ!」




私は柊の腕を引っ張りながら玄関にむかった。