「ふーん」と柊は流したが、こんなことで赤面していたら感の良い柊はすぐに気づいてしまうだろう。


私はぶつぶつと独り言を話していると、柊が真顔で話しかけてきた。


「遥香…ちょっといい?」




「……あ、ああ!なんだ急にかしこまって?」



「あ、あのねこんなこと言ったら機嫌をそこねると思うんだけど…」



「…?」


柊は俯いて、決心したようにこう言った。








「遥香……学校…行かない?」



私は目を大きく見開き、沈黙が流れた。




「……は?何を言っている?」





「学校いこ…?」




「嫌に決まっているだろ!!あそこは自分の事ばっかり考えていて、噂に流されて生きている奴達ばっかだ!」