柊が家に訪ねてきた日から丁度1週間くらいだ。



柊はあれからちょくちょく私の家来るようになった。



柊がどんな人間で、どんな物が好きなのかちょっとだけ分かってきた気がした。



私は前より柊を拒まなくなってきた。


今日も柊が来そうな気がした。



そして私の予想通り柊はやってきた。



ピンポーン



ガチャ



「遥香ーやっほー」




「ああ、来たか」





「…遥香今日なんだか機嫌がいいね♪
 いつもは『んー』とかなのに、なんか僕を待ってたみたいに」



柊はこちらへ歩ってきてベットの上に座っていた私の隣に座った。



私は顔を真っ赤にして




「べ、別にそんなことない!ただ読んでいた本が面白くて思い出していただけだ!」



嘘だ。本当は私の予想が当たって嬉しかったのだ。