「あ!雨やんでよかったね!
 気をつけて帰ってね〜
 明日もここで待ってるから〜」



「誰か来るか!」



私は秘密基地をそのまま去った。



あいつは何者なんだろう?
なぜあの場所のことを知っている?



たくさん疑問があり、その少年のことを考えながら帰り道を歩いていた。



あのときの暗雲はなくなり、すっかり空は青く雲ひとつない青空だった。


家に着くとそのことばから考えて全く寝られなかった。




(あーもー!寝られないじゃないか!)


あんまり人とは関わりたくないのに…
あの場所にいたことが気になる…
しかも最後に言っていた見えるって何が…?

次の日起きると、昨日のことばかり考えていた。


(あーどうしよう…行く、行かない、行く、行かない…)



それからしばらくたって夕方頃、私は秘密基地の前にたっていた。



(なぜ私はここにいるんだーー!!)