「でも…どうしても、明るくしなきゃって
いつも通りに振る舞って。」


「そしたら、みんなに映る私は、

私ではなかった。梨杏だった私は、いつの間にか

おかあさまの移り変わりにされていたの。」


「……ごめんね。気づかなくて。梨杏っ」

「私は、明るくできなくなった。辛くて。
病院に行く事で私でいることが出来た。」