《待雪総合病院》
ピッピッピッピッ......
ピッ......ピッ......ピッ......
ピッ......ピッーーー............
「翔君! 翔君!!」
看護師さんの声が聞こえた気がした。
しかし、意識は遠のいて行く。
だが、電気ショック(AED)のお陰で彼はようやく目を覚ました。
ピッピッピッピッ......
心臓は正常に戻る。
医師は言った。
「そろそろ......限界かな。私も最善の手は尽くすつもりですが、恐らくは......」
「......分かりました。ありがとうございます」
重苦しい声で、翔の父親は言った。