「おい、夏樹さんだぞ」

その一言で一斉にヤンキー君たちが道を開ける。



ヤンキーの中心を悠々と歩くこの高校のトップ。
無造作に固めた髪に中性的な顔立ち。

「真琴」

甘くささやく彼の声。