「次はコーヒーじゃなくてココアでもかっとこっかな。お姉さん、意外と子供っぽいすね」 「う、うるさーい…!」 子供っぽいっていうけど、本当は先輩より年下だもん! 1人で言い訳をしてふくれっ面してみる。 「そういう顔、いいっすね」 先輩のてのひらが髪に触れる。 そして先輩はまた優しく笑った。 ……そんな顔しないで。 わかってるけど、少しだけ期待してしまうから。