「すいません…!待ちました?」 「大丈夫っす。お疲れさん」 先輩は振り返って軽く微笑むと、持っていた缶コーヒーを私に渡した。 「夜、冷えるから」 「……っ」 ……たかが缶コーヒーだけど、すきな人が私のために買ってくれたと思うと嬉しさがこみ上げてくる。 「あ…ありがとうございます」 だけど先輩。せっかくくれたのにごめんなさい。 私… コーヒー飲めない。 うぅ…。私の舌のバカ!!