「あの〜?聞こえてる?」

フリーズしている私に彼がさらに顔を近づける。


だから先輩、ちかい って!!


心臓がばくばくといって、うるさい。


なんとか平然を装って声を出す。

「す、すいません。席なんですが禁煙席はいっぱいでして…」